早稲田大学エクステンションセンター 八丁堀校 早稲田大学オープンカレッジ講座
小江戸の風景学2009年夏期 火曜日3限(13:00〜14:30)
【目標】 東京の周辺には、佐原、川越、栃木など、小江戸と呼ばれる、江戸の風情を今に伝える街が残されています。本講座では、これらの成立の背景や、街並み風景の特色などを学び、佐原、川越のまちを実際に見学します。 【講義内容】 小江戸の街並みとして知られる佐原、川越について、江戸期の歴史・地理の概略と、近代以降の街並みの変遷、現在の街並み風景の特色、伝建地区の街並み保存とまちづくりなどについて、風景、都市景観の観点から学び、まちあるきにより小江戸の都市風景を体験します。 【講師】 千葉一輝:早稲田大学芸術学校講師
松本泰生:早稲田大学理工学術院客員講師
第1回
7/14【佐原の街並み風景】
千葉一輝「江戸まさり」ー自らをこのように誇る佐原も、しばらくのあいだ寂れるに任せた時期がありました。しかし近年、その街の佇まいが人を惹きつけています。江戸から近代の繁栄を経て、現代のまちづくりに至る経過を見てゆきます。 第2回
7/21【川越の街並み風景】
松本泰生「蔵造りの街並み」として知られる川越について、街並み風景の変遷を地図や写真資料によって知り、小江戸と呼ばれるようになった経緯、現在の街並みの特色と課題などについて学びます。 第3回
7/28
まちあるき
現地集合【佐原の街並みを歩く】
千葉一輝・松本泰生第1回の講義を踏まえて、佐原の街を歩きます。開運橋、中橋、忠敬橋など、小野川に沿って樋橋の辺りまで散策し、小舟が行き交い柳がそよぐ懐かしい街並みを味わいます。 第4回
8/04【川越の街並みを歩く】
松本泰生・千葉一輝第2回の講義を踏まえて、川越の蔵造りの街並みを歩きます。表通り以外の周辺地区をも訪れて素顔の川越風景も体験し、多角的に小江戸・川越の都市風景を見ていきます。
・上記は予定です。都合により日程や講義内容を変更する場合があります。
・まちあるきは現地集合です。八丁堀校との間の移動には時間が掛かりますので、登録の際は、前後に時間の余裕をもって下さい。・早稲田大学エクステンションセンターのHPはこちら
【講師プロフィール】
千葉一輝:
1950年東京生まれ。慶應義塾大学法学部卒。早稲田大学大学院理工学研究科修了。麻布大学講師。工学博士。台東区景観アドバイザー・足立区まちづくり公社都市景観デザイン専門員。論文に「近代以降における東京の寺院集積地区に関する研究」「江戸・東京における眺望の変容に関する研究」など。
千葉一輝氏のHP「富士見坂眺望研究会」松本泰生:
1966年静岡県生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科修了。工学博士。専攻は都市計画、景観デザイン、都市形成史など。主著に「東京の階段」(日本文芸社)、「21世紀の日本のかたち「東京の斜面地と景観形成」」(共著・彰国社)、「景観法と景観まちづくり「城下町風まちづくり事業」」(共著・学芸出版社)など。