Site Y.M. 建築・都市徘徊

早稲田大学エクステンションセンター 八丁堀校 早稲田大学オープンカレッジ講座
江戸東京の風景学 III

2013年度冬期  木曜日4限(15:00〜16:30)


【目標】 江戸以来、東京の風景は大きく変貌しながら今日に至っています。変貌の契機となる主な局面について解説するとともに、風景が成立し変化してゆくプロセスを、まちを歩きながら考えます。
【講義内容】 写真・絵画・地図・映像などの資料を用い、江戸・東京が持つ多様性を浮き彫りにしてゆきます。土木的スケールのものから路地空間まで、これまで取り上げられることの少なかった側面に着目します。まち歩きにより、実際の風景から都市 とそれを見つめる人々の意識、そしてその両者を大きく規定する時代背景について理解します。
【講師】 千葉一輝:麻布大学講師
松本泰生:早稲田大学理工学術院客員講師

第1回
01/23
【江戸・東京の都市計画と街並み】
 松本泰生
現代の東京の街並みは、主に江戸期以降の都市形成によるもので、数度の大規模な都市改造を経て、現在に至っています。江戸・東京の主な市街地形成、都市計画の歴史を概観し、それによって成立した街並みの特色について見ていきます。
第2回
01/30
【江戸・東京の坂と階段】
 松本泰生
武蔵野台地の東端部に位置する東京都心部は、台地と谷地が複雑に入り組んだ地形となっており、そこには多くの坂や階段が造られてきました。都心部の坂や階段の分布と、それらのある風景の特色について考えます。
第3回
02/06
まちあるき
現地集合
【目白台界隈を歩く】
 松本泰生・千葉一輝
第2回の講義を踏まえて、江戸以来の歴史を持つ東京都心部山の手の街(目白台周辺)と、坂や階段の風景を見て歩き、変貌著しい東京の風景の現状と今後について考えます。詳細は講義時にお知らせします。
第4回
02/13
【江戸・東京の眺望】
 千葉一輝
数多くの名所絵などから見て取れることですが、江戸の風景は眺望が開けていることが多く開放感に満ちたものでした。眺望をもたらす地形の特徴と類型、近代化・高層化によるそれらの喪失や変化について考えます。
第5回
02/20
まちあるき
現地集合
【目黒川沿い(西郷山付近)を歩く】
 千葉一輝・松本泰生
第4回の講義を踏まえて、現在でも眺望が良くひらけている目黒川沿い(西郷山付近)の尾根道を歩きます。コースの詳細は開講時にお知らせします。
第6回
02/27
【江戸・東京の道】
 千葉一輝
道というものは、一旦できあがると道筋などは基本的に保たれたまま存続します。江戸から東京にかけての主要な道や、小道などを事例的にとりあげ、その変遷について考えます。


・上記は予定です。都合により日程や講義内容を変更する場合があります。
・まちあるきは現地集合です。八丁堀校との間の移動には時間が掛かりますので、登録の際は、前後に時間の余裕をもって下さい。
・まちあるきは、毎回約1時間半で約4km程度を徒歩で巡ります。

・早稲田大学エクステンションセンターのHPはこちら


【講師プロフィール】

千葉一輝:
1950年東京生まれ。慶應義塾大学法学部卒。早稲田大学大学院理工学研究科修了。麻布大学講師。工学博士。台東区景観アドバイザー・足立区まちづくり公社都市景観デザイン専門員。論文に「近代以降における東京の寺院集積地区に関する研究」「江戸・東京における眺望の変容に関する研究」など。
千葉一輝氏のHP「富士見坂眺望研究会

松本泰生:
1966年静岡県生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科修了。工学博士。専攻は都市計画、景観デザイン、都市形成史など。主著に「東京の階段」(日本文芸社)、「21世紀の日本のかたち「東京の斜面地と景観形成」」(共著・彰国社)、「景観法と景観まちづくり「城下町風まちづくり事業」」(共著・学芸出版社)など。

東京の斜面地空間・東京の階段

Tokyo Lost Architecture

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