大日本報徳社 大講堂(遠江国報徳社公会堂)
所在地:掛川市掛川1176
建設年:1903(明治36)
構造・階数:木・2F
備考 :国指定重要文化財(平成21指定)
Photo 1989.8.16
入母屋の屋根を持つことから、一見すると寺院のように見えるが、2階窓はアーチ形で、角の部分は漆喰で付け柱が造られている明治期の擬洋風建築。玄関部分は武家屋敷の式台に似た構え。一方、内部は2層吹き抜けで壁沿いに2階桟敷席があるなど、芝居小屋風でもある。
2004(平成16)年から修復が行われ、2007(平成19)年に修復が完了した。写真は全て修復前の様子。
漆喰の壁にアーチ形の窓が開けられガラスが入る。また四隅には漆喰で洋風の付け柱が造られており、明治期の擬洋風建築の苦心の跡が見られる。
2層2階の大型の寺院風建築のように見える。
建物中央の窓の上部にはステンドグラスのように色板ガラスが嵌められている。
中央の張り出し部分の付け柱は円柱で、怪しい形をした柱頭が付く。漆喰で造られているので、この時点では風化により剥離してしまっていた。
二階部分には回廊がある。思いのほか広い畳敷きの部屋。三方のガラス窓から光が差し込む。
公会堂に相応しく、内部正面には演台がある。
予算が少なく、当時は額の修復もままならないとのことだった。
大日本報徳社 - 掛川市
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