旧東海道を歩く 富士川

1994.5.2

 GWに旧東海道を歩く。今回は高校時代の同級生で某大手電機メーカーに勤めるS氏と共に歩く。同行者ありは初めて。S氏も東海道を歩いているが、彼は既に東京(日本橋)から沼津まで完歩している。私なぞはまだ川崎あたりまでで、その後何年経っても状況は変わらず・・・。更に彼の母上はもう京都まで歩ききってしまったとのこと。恐るべし・・・。

 今日は小雨・霧雨。傘をささずに歩くとやはりじっとりと濡れてしまう。連休だが雨の街は静か。富士駅前から少し離れた旧東海道ルートまで行く。道は旧国道1号線におよそ沿って右へ左へ脇道となって続いている。脇道に入ると車も少なく静か。

 ただこの旧東海道、道筋がよく判らないことが多い。脇道が旧街道なのか別の街道への分岐なのか、はたまた全く関係ない道筋なのか、標識もペイントもないことが多いのだ。(ただこの後、数年間の内に東海道Walkがイベントとして行われるようになり、同時に標識・サインなどが整備されてきた。また案内本も増え、地図を頼りに歩くことは可能になった。しかしまだ現場を見ただけでは判らないような箇所が少なからず存在している。)

旧国道1号線富士川鉄橋
架橋年:1924(大正13)
構造 :S造
長さ :399m
1988(昭和63)に6連の内2連を拡幅のために掛け替え。

 旧国道1号線の富士川鉄橋を渡る。昭和初期にできた鉄骨トラスの橋で400m程度の長さがある。車だとあっという間だが、歩くとやはり長い。ただこのトラスがあるので飽きずに橋を眺めながら渡ることができる。古い橋なので片側1車線ずつしかなく、新しい橋の方が良いような気もするが、オールドスタイルのトラス橋は絵になり、ランドマークになっている。県内にはこの他、安倍川、大井川にも国道1号線にトラス橋が架かっている。よく知らなかったのだが、後で写真を整理してみると、三つのトラスの形が微妙に違うことに気付く。小雨に煙る富士川橋、ウーン雨もまた一興・・・。

2007.8.11
Before 富士吉原 妙法寺      Next 蒲原    
ページのトップへ戻る
inserted by FC2 system