しばらく行くと由比の宿に入る。蒲原と由比の間は意外に近い。旧国1から左にそれてまた静かな町中を歩く。宿の中程に由井正雪の生家とされる正雪紺屋という暖簾の掛かる建物がある。割合大きな町屋である。
この前には由比本陣跡があり、東海道広重美術館が造られている。私達が訪れた時はまだ建設の最終段階で、館内を見ることができなかったが、その後しばらくして開館となった。広重の東海道53次がいつでも見ることができるとあって、由比の観光客はその後かなり増加したらしい。かように東海道はブームになり、徐々に様々な施設が街道沿いに整備されるようになってきた。ただし、熱心なのは静岡県や三重県などの模様。東京、神奈川、愛知など大きな都県ほど東海道の意味が小さいようで話題にならない。
2007.8.12