旧東海道を歩く 府中 呉服町

1994.5.3

 ようやく実家のある静岡市の中心部にたどり着く。呉服町商店街は数年前にアーケードが改修され、華やかで明るいものになった。府中の歴史を示す街路灯が置かれ、街路樹も植えられ、電線の地中化もされて賑やかである。パーキングチケットによる駐車が認められ便利ではあるが、いつ行っても混雑している。

 大半の人はバスで訪れたり、周辺の駐車場に停めてここを訪れる。お金を払っても十分に魅力的なコンテンツ(ここでは品揃えとか食べ物の良さとか)が存在するためにここは衰退しないでいる。ある意味、ブランドストリート化もしており、静岡ではここでしか買えないものも多く、それがまた固定客を生んでいる。そんな呉服町なのだが最近はやや県外資本が増加して元気がないとも聞く。

 駅に近い部分には地下街がある。昭和55年?のガス爆発後に地下街は改修がされた。地上出口を余裕を持って確保するために車道は蛇行することになり、結果的に地上部はコミュニティ道路的な形態になっている。ただ、駅の近くは金融系のオフィスが多く、また最近は長崎屋の倒産などもあって、賑わいにはやや欠けている。
(長崎屋の空きビルには戸田書店の県内最大級の店舗が開店した。)

 「札の辻」交差点に到着。ここは東南方向から来た東海道が、駿府城の大手門前にあたる南西側で90度向きを変えて南西へ向かう場所。昔は御触書などの高札が掲げられた場所だったといわれ、そこから札の辻と呼ばれている。現在は呉服町通りと七間町通りが交差する場所で、戦後しばらくの間は市内で最も賑やかな場所だったようだ。JRの駅からは離れているため、一時は人通りが減ってしまっていたが、七間町の街並みがきれいになり、服飾系の店舗が増加し、また伊勢丹デパートが改築・増床するなどしたため、賑わいが戻ってきている。更に最近、一角にあった建物が建て替えられ、コンビニやRoyal Hostなどができ、多くの人が集まるようになっている。

2007.8.12
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