旧東海道を歩く 見附 見付学校

2000.1.1

磐田市郷土資料館(旧見付学校)
建設年:1875(明治8)
備考 :1922(大正11)まで小学校として使用された。
    写真右の鳥居は、隣接する淡海国王神社のもの。

 磐田市の市街地の北の方に、旧見付学校はある。木造3階+塔屋2階の擬洋風学校建築で、現在は市の郷土資料館として利用されている。玄関脇の柱などに、洋館を意識した柱頭飾りが見られる。また、白漆喰塗りの壁のコーナー部を灰色に塗り分け、コーナーストーン状の意匠を施している。本当の洋館は石造でコーナーストーンを積んでいるが、ここでは漆喰の色でそれを造ってしまっている。構造を別にして外観だけを模倣した、いかにも的なデザインなのだが、明治初期の事情を考えると、洋館風であることが重要だったわけで、木造漆喰で出来ていても在来建築と違う外観をまとっていることが大切だったのだろうと推測される。現存する最古の擬洋風学校建築だと言われる。

 見付学校を過ぎたあたりから旧東海道の道は南へ下る。途中、東側には府八幡宮という大きな神社もある(残念ながら写真なし)。

 ここら辺からJR磐田駅までは断続的に水色のアーケードが道の両側に設置されている。地元のJリーグチーム、ジュビロ磐田にちなんでその名もジュビロード!、なんか安直な名のようだが、一度聞いたら忘れない名だから案外良いのかも・・・。アーケードの天井からは、ユニホームを模した水色のお店の看板が沢山ぶら下がっている。でもなんだかアーケードに水色のTシャツを干してるみたいで、またアーケードの老朽化とも相俟って今ひとつ冴えない。他の地方都市の商店街同様に衰退してしまった印象を受けてしまう。

2007.8.12
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