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階段研究家と行く階段と坂のある街散策

【講座内容】
 東京都心山の手は武蔵野台地を小河川が浸食したことから、台地と谷地が複雑に入り組み起伏に富んだ街になっています。そしてそこには江戸期以来、数多くの階段がつくられ、特徴的な風景を見せています。都内の階段は山手線の内側だけで約650か所、23区全体では2000か所以上あり、それらはその姿や規模が様々に異なり、周辺の街並みとあいまって、上り下りする人々に多様な印象や空間体験を与えています。「階段」研究の第一人者である講師が、その魅力をご案内いたします。

 13:00〜15:30(最大16:00)

2022年
01/18
渋谷・代々木 
 渋谷川は新宿御苑から千駄ヶ谷、原宿を経て渋谷駅前へ流れていた川。現在、この区間は暗渠ですが、谷地地形として川跡をたどることができます。この渋谷川の周辺に点在するさまざまな形の階段や坂を巡り、眺望や景色、地形の起伏を体験しましょう。宮下公園(MIYASHITA PARK)、キャットストリート、鳩森神社など、周辺には新旧の名所が多くあり、意外な東京風景を楽しむことができます。 
02/22
新宿〜早稲田
 新宿から大久保、戸山公園を経て早稲田へ至り、神田川に注いでいた蟹川周辺の階段と坂を巡ります。歌舞伎町、西向神社、梯子坂、箱根山、穴八幡など、蟹川との関わりが深い場所を訪れて、街並みや景観、眺望、地形の起伏を楽しみましょう。東京都心にも魅力的な場所が多くあることが再認識できるコースです。
04/26
六本木・愛宕
 港区の六本木・愛宕界隈の階段と地形、街並み、建築・史跡などを訪ね歩きます。界隈にある多くの坂や階段を上り下りして、意外に複雑な東京都心部の地形を体感します。この地域には愛宕神社、西久保八幡など、江戸時代からの名所や、閻魔坂、雁木坂など由緒のある坂も多く存在します。また、麻布台地区など進行中の大型再開発や外国大使館などもあり、多様性に富んだ街並みを見ることができます。豊かな歴史性を持つ一方で、変貌著しい東京都心の表情を見て行くコースです。
05/24
赤羽・上十条
 赤羽駅西側のエリアは、武蔵野台地の北東端にあたり多くの階段や坂がある街です。またここには太田道灌が築いた稲付城の跡(静勝寺)や、普門院、香取神社などの史跡も点在しています。北耕地川(稲付川)が刻んだ谷の周辺にある階段や坂を巡り、特色のある街並みや眺望を楽しみながら、旧中山道の板橋宿方面へ向かいます。 

  aini(旧TABICA)での過去の実施状況   aini 2021  TABICA 2016〜2021


【講師】
 松本泰生:尚美学園大学講師・早稲田大学オープンカレッジ講師

1966年静岡県生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科修了。博士(工学)。
専攻は都市計画、景観デザイン、都市形成史など。

主な著書
「東京の階段」(日本文芸社)
「凹凸を楽しむ 東京坂道図鑑」(洋泉社)
「東京スリバチ地形入門」(共著・イースト新書Q)
「新宿学」(共著・紀伊國屋書店)
「21世紀の日本のかたち「東京の斜面地と景観形成」」(共著・彰国社)
「景観法と景観まちづくり「城下町風まちづくり事業」」(共著・学芸出版社)

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