旧東海道を歩く 浜松  アクトタワーより

2001.1.1

 今回の終着は浜松。途中、遅いお昼などを食べていたので浜松到着は夕方になった。日が傾くと冬の街はやはり寒い。足早に駅へ向かう。

 浜松駅の北東側の一角では、現在、土地区画整理事業が進行中である。過渡期の街には空き地が非常に多い。そしてその中に新築の10〜15F建てのマンションやらオフィスがポツポツと建っている。事業施工区域にはいると私なぞは、アレ、ナンダナンダ、と雰囲気の変化に気付く。それまでの街道沿いの古ぼけた感じが全くしない、殺風景な気配を感じるのだ。道幅は広がり歩道もきれいになるのだが、どこかまとまり感がない。なぜこれで資産価値が上がるのか未だに納得できないものでもある。

 そしてその荒涼とした風景のはずれに、静岡県内で最も高い建物であるアクトタワービル(45F)がどーんと建っている。できた時は、外観にも風対策などが講じられた面白い建物だと思っていたのだが、最近はなんだか膨張感があるスマートでない建物だなーという印象。タワー上層はホテル、中・下層はオフィス、そして足下には飲食・商業施設だけでなく音楽ホール・ミュージアムをも取り込み、全体でアクトシティなる大型再開発空間を形成している。しかし立地が既存の商業地に隣接していないため、回遊客を取り込むに至っておらず、開業後、テナントが埋まらない状況が続いていると言われる。

 さて、ともあれ「初日の入」を拝みに有料の展望室に上る。お正月早々ではあったが、物見遊山の老若男女が多く、展望室は意外に賑やかだった。


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 写真は展望室から北側のパノラマ。眼下には前述の土地区画整理区域が広がる。右手にある横長の建物は、静岡文化芸術大学。左手のごちゃごちゃしたビル群のあたりが市内中心部のオフィス街エリア。左手、写真の外が中心繁華街になる。遠州平野は静岡なんかと違って広い。街は東へ北へ広がる。遙か彼方に山並みがかすかに見える。静岡なんてまわりに山がやまーっ、て感じで迫っていて、街の方はキュッと小さくなってゴチャゴチャしている。前は海だし・・・。一方の浜松はダーッと広がっている。そんなところが人の気質にも反映してると言われている。なんか擬音、擬態語が多くてスマン

 展望台から夕日を見て、今年も一年、安全で幸せでありますようにとお祈りして年の初めの道歩きは終了したのでした。

2007.8.12
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