旧東海道を歩く 見附 磐田市内〜豊田町

2001.1.1

21世紀の始まりはなぜか磐田から浜松へ向けて歩くことになった。

 正月の街は静かだ。歩いているとうだつを設けた看板建築を発見!。うだつ付きの出桁町屋かなんかを改築してこうなっちゃったのか、最初からこういうのを造ったのかは不明。でもかなり珍しいのではないか。だいたい静岡県内の東海道では、うだつ自体が珍しいのだが、看板建築に付いているとなると、私は他に全く例を知らない。本でも見たことないからもしかすると新種?

 看板建築にうだつが付くとなんだか手摺付きの腰掛け椅子みたいなかんじです。

 磐田市内を抜け、しばらく田舎道を歩いて豊田町に入る。そこで、若宮八幡宮という地元の神社の前を通り過ぎたので、ついでに参拝。初詣をしていなかった私は、21世紀最初のお参りはこの神社、ということになってしまった。今年も良いことがありますようにと、他力本願的にお祈り。

 遠州平野は風が強く、境内の砂を巻き上げて、埃っぽいことこの上なし。しかしひざしは明るく、やはり東海地方の冬はどちらかというと穏やか。その強いひざしの中を、真っ赤な袴をはいて歩く巫女の姿が印象的だった。

 豊田町には農家とおぼしき大きな家々が並ぶ。従って街道に面しては建物がなく、民家のブロック塀がつづく。

 そのような町と畑の間を過ぎると、道は天竜川に行き当たる。さて天竜川を渡らんとして国道1号の橋のたもとに行ってみると、歩道がない!。そんな馬鹿な、と思いつつ付近を見渡してみてもこの橋以外には付近に橋はなし。どうみても橋に歩道はなく、路側帯の白線が1m程度で付いているだけ。しかも交通量は正月でも非常に多い。

 やや唖然としながら、橋のたもとからバスに乗る。このまま浜松に行っては悔しいので、橋を渡ったところでバスを降りる。東海道を歩く、という観点からするとなんだかとても情けない非常手段。2001年は東海道400年祭で盛り上がっていたようだが、関係者の皆様、歩けないようでは意味がございません。ここらへん何とかして頂きたいところでありまする。

2007.8.12
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