Site Y.M. 建築・都市徘徊

早稲田大学エクステンションセンター 八丁堀校 早稲田大学オープンカレッジ講座
江戸東京の風景学 III

2014年度冬期(2015年1月)  木曜日4限(15:00〜16:30)


【目標】 江戸以来、東京の風景は大きく変貌しながら今日に至っています。変貌の契機となる主な局面について解説するとともに、風景が成立し変化してゆくプロセスを、まちを歩きながら考えます。
【講義内容】 写真・絵画・地図・映像などの資料を用い、江戸・東京が持つ多様性を浮き彫りにしてゆきます。土木的スケールのものから路地空間まで、これまで取り上げられることの少なかった側面に着目します。まち歩きにより、実際の風景から都市 とそれを見つめる人々の意識、そしてその両者を大きく規定する時代背景について理解します。
【講師】 千葉一輝:麻布大学講師
松本泰生:早稲田大学理工学術院 次席研究員

第1回
01/22
【高層化する東京】
 松本泰生
近代以降、東京の街並みは断続的に高層化してきました。特に近年は超高層建物が毎年のように増加しています。東京の高層化と風景の変化、風景に対する考え方の変化について、事例を見ながら、東京の風景の将来像について考えます。
第2回
01/29
【江戸・東京と富士】
 千葉一輝
江戸の原風景としての富士を、人々は朝な夕なその姿を飽くことなく愛で、誇りにしていました。しかし東京においては近年急速に見えなくなっています。江戸東京における富士山の意味と、現在の富士山眺望を巡る状況について解説します。
第3回
02/05
巡見
現地集合
【駒込から日暮里へ】
 千葉一輝
第2回の講義を踏まえて、駒込から日暮里へと歩きます。浅間神社の富士塚に登った後、千駄木の住宅街を抜けて日暮らしの里に至り、富士見坂(昨年見えなくなった)を上がって諏訪台から東京の風景を考えます。
第4回
02/12
【江戸四宿の風景】
 松本泰生
江戸四宿と呼ばれる、江戸の近郊の宿場町(品川、千住、板橋、内藤新宿)について、それぞれの歴史概要と位置づけを学びます。また、四宿の空間構造と風景の特色を、地図や古写真を見ながら理解し、その近代以降の変容について学びます。
第5回
02/19
巡見
現地集合
【板橋宿を歩く】
 松本泰生
第4回の講義を踏まえ、江戸四宿の内の一つの宿場町として中山道の板橋宿を歩きます。街道沿いに立ち並ぶ家並みや寺社を見て歩き、宿場町の風景の名残を体験し、空間構造の特色を理解します。
第6回
02/26
【東京の故郷性】
 千葉一輝
果てしなく変貌し続ける東京は、「故郷」という視点からはどのように見えてくるのでしょうか。伝統的まちなみが残る小江戸なども参照しながら、これまでの講義を踏まえ、東京の都市居住、風景の今後について考えます。


・まちなか巡見は現地集合・現地解散です。八丁堀校との間の移動には時間が掛かりますので、申込の際は、前後に時間の余裕をお持ち下さい。
・まちなか巡見は、毎回約1時間半で約4km程度を徒歩で巡ります。
・天候等の都合により、講義時間や内容を変更する場合があります。

早稲田大学エクステンションセンターHP


【講師プロフィール】

千葉一輝:
1950年東京生まれ。慶應義塾大学法学部卒。早稲田大学大学院理工学研究科修了。麻布大学講師。工学博士。台東区景観アドバイザー・足立区まちづくり公社都市景観デザイン専門員。論文に「近代以降における東京の寺院集積地区に関する研究」「江戸・東京における眺望の変容に関する研究」など。
千葉一輝氏のHP「富士見坂眺望研究会

松本泰生:
1966年静岡県生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科修了。工学博士。専攻は都市計画、景観デザイン、都市形成史など。主著に「東京の階段」(日本文芸社)、「21世紀の日本のかたち「東京の斜面地と景観形成」」(共著・彰国社)、「景観法と景観まちづくり「城下町風まちづくり事業」」(共著・学芸出版社)など。

東京の斜面地空間・東京の階段

Tokyo Lost Architecture

Cityscape Of Tokyo

都市徘徊blog

東京の階段 DB

静岡の近代建築

静岡の街並み

旧東海道を歩く
東京編 静岡編

海外旅行記

早稲田大学オープンカレッジ講座
 江戸東京の風景学
  2014 春 
  2013 春  
  2012春以前 2012秋
 東京山の手の街並み風景
  2014年度冬 2013年度冬
  2012年度冬

Home


inserted by FC2 system